アドラーが提唱したアドラー心理学を、
偏屈な学生と先生の対話を通じて学ぶことができる一冊です。
すべての社会人、学生に読んでほしい一冊です。
人はいま、この瞬間から幸せになることができる
嫌われる勇気
どうして、俺はこんな目に
私はこんなに頑張っているのに
自分の周りは僕を理解していない
そんな気持ちを抱えている人は多いと思います。
それらの悩みをすべて解決することができるのが
「嫌われる勇気」
なのです。
なぜ、私がこんなにも本書に思い入れがあるかというと、
私自身が「嫌われる勇気」を実践して人生が大きく変わったからです。
この本は、魔法ではありません。
実践するのも簡単ではありません。
理想論だと鼻で笑い切り捨てることは簡単です。
しかし、悩み、苦しみ、少しでも今を変えたいと思う方は
読んでみてください。
自分なりに噛み砕き、実践することで人生が変わることをお約束します。
私なりの解釈の「嫌われる勇気」とはなにか。
すべてを伝えるのでなく、私なりの大切なこと、覚えておくべきこと。
お伝えしていきます。
目的論 ~人は敗北を自ら選択している~
いきなり過激なキーワードですが、これがアドラーの基本的な考え方です。
本書では、引きこもりの人を例に説明しています。
Aさんは過去のトラウマがあって外に出られなくなってしまった。
過去のトラウマさえなければ自分は外に出られるのに、と。
こういう過去の原因によって行動が決まるという考えを
原因論
といいます。
アドラーはこれを一刀両断します。
では、アドラーのいう目的論とはなにか。
ずばり今回の例でいうと
「Aさんは引きこもるという目的のために過去のトラウマを理由として利用している。」
です。
大分過激な言い方ですよね。
噛み砕くと
Aさんは外に出ると大きな変化があります。仕事を探す大変さや、他者と関わる苦労を感じるかもしれません。一念発起して外に出ても何もうまくいかず、
挫折するかもしれません。行動することは変化するということです。
そこには失敗の恐怖がついてまわります。
つまり
外に出て多大なストレスと恐怖にさらされるくらいなら
引きこもっているほうがましだ。
引きこもるために、過去のトラウマを持ち出しいるということです。
苦しんでいる人に対してずいぶん厳しいことをいうなあ
と思います。しかし、
だからこそ人は自分の人生を自分で選択できるのです。
もし、結果が過去の原因ですべて決まってしまうのであれば、
トラウマを抱えた人はすべて引きこもりになってしまいます。
しかし、世にはトラウマを抱えながらも社会で活躍している人はたくさんいます。
すべての結果は自分が選択したことだからこそ
自分で「幸せになる」という選択を選ぶことができるのです。
こういうと
「それは単にメンタルが強いだけじゃん」
と聞こえてきそうですが、
まさにその通り
揺るがない精神こそが最も大切なのです。
そのために、何をしてどう考えるかが、本書の肝なのです。
課題の分離
これが私が本書を読んで、一番感銘を受けた考え方です。
では、課題の分離とはなにか。
結論からいうと
僕は、他人の期待に応えるために生きているわけではない
また、他人も自分の期待に応えるために生きているわけではない
ということです。
何かを選択するときに、つい頭をよぎるのが
親はどう思うか。先生はどう感じるか。
友達はなんていうか。
相手はどう反応するか。
などなど他者の反応や考えです。
しかし、これらにとらわれると、本当に自分がしたい選択ができません。
また、失敗したときに他者の責任にしてしまいます。
「あのとき親の言う通りにしなけれな」
「みんなと同じにしたせいで」
などなど。
これでは幸せになんてなれませんよね。
また、誰かの行動に対して
「なんでああしてくれないの」
「もっとこうしてくれれば」
なんて勝手な期待を寄せて、勝手に失望して。
ついやってしまいますよね。
でも本当は、あなたの周りの人も
あなたの期待に応えるために生きているわけではないのです。
どうですか?
なんだか気分がすっきりしませんか?
自分の行動の責任は自分でとり、他者の言動に左右されない。
この考え方ができるだけで
ブレない自分が生まれれるのです。
まとめ
ここまで読んで、
「なんだアドラーって結局大変じゃん。」
「難しい話ばっかでよくわからん」
と感じた方。
まさにそのとおりです。
簡単なことをちょっと実践するだけでみんなハッピーなら今頃世界中は愛に溢れています。
大変だからこそ、難しいからこそ
達成したときに大きな力になると私は思います。
簡単ではない。しかし、シンプルなことを実践できるか。
これが最も大切なことです。
この本を実践してすぐには効果はでません
アドラーの本質を理解するには10年以上かかるともあります。
私自身、まだまだ理解もできていないし、駆け出しの身です。
でも、私はアドラーの考え方に可能性を感じました。
多くの人に知ってほしいと思いました。
皆さん。
幸せに生きるために。
今こそ「嫌われる勇気」を実践しましょう。